ーリノベーションに適した住宅とは?選び方のポイントを紹介ー
住宅の住みやすさや価値を向上させられるとして人気が高まっているリノベーション。リノベーションには多くのメリットがあるものの、すべての住宅がリノベーションに適しているわけではありません。
この記事では、リノベーションに適した住宅と不向きな住宅、それぞれの特徴と、物件選びでのポイントを紹介します。
リノベーションを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
リノベーションに適した住宅4選
リノベーションに適した住宅の特徴は、以下の4つです。
- 1.2000年以降に建築された住宅
- 2.耐震性に優れたハウスメーカーの住宅
- 3.築年数が20年以上の住宅
- 4.木造枠組工法で建築された住宅
順に詳しく説明します。
1.2000年以降に建築された住宅
2000年以降に建築された住宅は、リノベーション時のコストを低減できる可能性があります。これは、2000年6月の建築基準法の改正によって木造住宅の耐震基準が強化されたためです。
2000年以前に建てられた住宅は耐震性が弱い可能性があり、リノベーションの際は耐震補強が必要とされる場合が多く、一定の費用が発生します。耐震補強のための工事費用は、1㎡あたり約1万円~2万円が費用相場です。
2000年以降の住宅なら耐震基準をすでに満たしているため、追加で耐震補強を行うための費用を抑えられるでしょう。
2.耐震性に優れたハウスメーカーの住宅
2000年に建築基準法が改正される前に建築されたものであっても、耐震性を重視したハウスメーカーの住宅は、現在の基準を満たしている場合があります。特に、耐震性を強みとした大手ハウスメーカーが建てた住宅は、耐震性が高い傾向にあります。
2000年以前に建設されたとしても、耐震性に優れていれば、リノベーションに適した住宅といえます。
3.築年数が20年以上の住宅
築20年を超える住宅も、リノベーションに適した住宅の一つです。築年数が20年を超えると、不動産としての価値が低下し、土地価格のみで購入可能な物件が増えます。
このような物件は、解体を前提とした価格設定がされている場合が多く、節約できた購入費用をリノベーションの予算に回すことができます。
4.木造枠組工法で建築された住宅
間取りの変更がしやすい木造枠組工法で建築された住宅は、リノベーションに適したものの一つです。工法によっては間取りの変更が困難な場合があるため、リノベーションするにあたっては、建物がどのような工法で建てられているかを確認しましょう。
以下は、間取り変更のしやすさに影響する主な建築工法です。
・木造軸組工法
柱と梁を使用して家を建てる伝統的な方法で、一戸建て住宅に多く採用されています。木造枠組工法の住宅は、壁を撤去して間取りを変更することが比較的容易です。
・プレハブ工法
プレハブ工法では、使用する素材によって間取り変更のしやすさが異なります。柱と梁を用いた鉄骨系プレハブ工法は間取り変更が容易ですが、木質系やコンクリート系の壁式構造では、板状の壁や床で構成されるため変更が困難です。
・2×4工法
2×4工法は、壁そのものが建物を支える構造をしています。このため、壁を撤去すると建物の安全性が大幅に低下するリスクが伴い、間取りの変更が非常に難しいといえます。
リノベーションに不向きな住宅4選
リノベーションに不向きな住宅の特徴は、以下の4つです。
- 1.1981年以前に建築された住宅
- 2.屋根や外壁に大きな劣化が見られる住宅
- 3.漏水のある住宅
- 4.管理規約や制限のある集合住宅
リノベーションを行いたい住宅が不向きなものの特徴に当てはまるとしても、すぐに諦める必要はありません。専門のリフォーム業者に相談すれば、プロの視点から適切な改善策を提案してもらえるでしょう。
1.1981年以前に建てられた住宅
1981年以前に建てられた住宅は、リノベーションのコストが高くなる傾向にあります。当時の耐震基準が現在ほど厳しくなく、今後リノベーションを行うには耐震補強が必要になる可能性があるためです。
特に1981年6月以前の建物は、「震度5程度の地震に耐える設計」が基準となっており、リノベーションするには耐震補強として新しい柱や基礎に交換する工事が必要となるでしょう。
日本のように地震の多い国で住宅を選ぶ際は、耐震基準についても考慮すべきです。
耐震補強の工事が実行できれば、古民家のリノベーションは趣のある魅力的な選択肢となるでしょう。
2.屋根や外壁に大きな劣化が見られる住宅
屋根や外壁が大きく劣化している場合、修復工事が必要になります。屋根材や外壁材の全面交換や重ね張りは、修復費用が高額な工事の一つです。予算が限られている場合は、修復に多くの費用が消費され、予定していたリノベーションを十分に行えない可能性があります。
屋根や外壁の損傷が比較的軽い場合は、塗装によるメンテナンスが可能ですが、劣化が進んでいる場合は塗装だけでは十分ではないことが多いため注意が必要です。
3.漏水のある住宅
リノベーションのコストを抑えたい場合は、水漏れのある物件は避けるのが賢明です。水漏れが発生していると、給水管や排水管に問題がある可能性が高く、修理費が予想以上に高くなることがあります。
ただし、トイレのタンクや蛇口のような簡単な水漏れであれば、雨漏り修繕ほど多くの費用はかからないでしょう。水漏れがある物件をリノベーションするか否かを考える際は、一度リノベーションの専門業者に相談してみることをおすすめします。
4.管理規約や制限のある集合住宅
マンションやアパートメントなどの集合住宅でリノベーションを検討する際は、管理規約の確認が大切です。管理規約は、住民全員の快適な生活を保証するためのルールを定めており、規約によってはリノベーションが制限されることもあります。
管理規約でリノベーションが許可されている場合でも、作業は専用部分に限られることを知っておきましょう。
まとめ
リノベーションの費用は、物件の状態によって大きく変わります。中古住宅を購入し、リノベーションを行う際は、今回ご紹介したポイントを考慮して選ぶことをおすすめします。
リノベーションに適した物件を選ぶことでコストを削減し、理想的な住まいを実現できるでしょう。
河内工務所では、時代やライフプランに合ったリノベーションをご提案しております。工事前の雰囲気を崩さないよう、既存スペースを有効活用した玄関周りや調湿・脱臭・断熱効果のある素材を使用した居室など、お客さまに合わせた施工が可能です。
リノベーションをご検討中の方は、ぜひお気軽に当社へご相談ください。
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