ー床材のリフォームを検討する時期の目安は?劣化のサインも解説!ー
家の内装において、床材は壁紙に次いで広範囲にわたって使用されるものです。
一言で「床材」といっても、その種類は多岐にわたり、使用する場所によって最適なものも異なります。
床の損耗や汚れは、丁寧に掃除をしていても避けることは難しいものです。
さらに、建物が新築または前回のリフォームから年数が経過している場合、劣化や障害が生じやすくなります。
これらの問題に対処するために考慮すべきなのが、床材の更新を含むリフォームです。
しかし、どの場所にどのタイプの床材を選ぶべきか、判断に迷うことも少なくないでしょう。
今回は、リフォーム予定の場所ごとに異なる床材選びのポイントについて、詳しく解説します。
床材リフォームを検討する時期は?
床材、新築または最後のリフォームから10~15年ほど経過すると、傷や汚れが目に付きやすく、劣化が進むとされています。
この期間が経過したら、リフォームを検討するのが望ましいでしょう。
ただし、時期は一概にはいえず、10~15年に到達する前に劣化の兆候が見られる場合もあります。
一方で、この期間を過ぎても、定期的なメンテナンスを施したり湿度の管理を徹底したりするなどして、床材が長持ちする環境を保っていれば劣化を抑えることが可能です。
床材劣化のサインは?
床材は、劣化の初期兆候を見逃さず、リフォームの最適なタイミングを見極めることが大切です。
では、床材が劣化していることを示すサインには、どのようなものがあるでしょうか。
傷・汚れ・色あせが顕著になった場合、これらはすべて劣化の明確なサインだといえます。
汚れが以前よりも取り除きにくくなったり、傷がつきやすくなったりしている場合も、床材の劣化が進んでいる可能性があります。
床を歩く際にきしむ音がするのも、劣化の一つのサインです。
さらに、床を歩いたときに沈み込むような感じがする、または目で見て明らかな凹みがある場合も、床材の劣化を示しています。
これらの兆候が見られる場合は、リフォームを考慮しましょう。
各空間に適した床材の選択
住宅内の各空間は、使用目的に応じて異なる特性を持っています。
キッチンやお風呂、子ども部屋やリビングルームなど、それぞれの部屋に最適なインテリアを選ぶことが重要ですが、これは床材にも当てはまります。
ここでは、特定の空間に最適な床材の種類について解説します。
キッチン
キッチンは日常的に水を使用する場所であるため、水に強く、掃除が容易な床材を選択することが重要です。
耐水性に優れ、メンテナンスがしやすいクッションフロアやフロアタイルが良いでしょう。
しかし、リビングやダイニングとキッチンが一体化している場合、床材を変えることで空間の一体感が損なわれる可能性があります。
このような状況では、空間全体のデザインに溶け込む美観性の高いクッションフロアやフロアタイルがおすすめです。
美観性を考慮してキッチンの床材を選ぶことは、空間にアクセントを加えるだけでなく、トイレや洗面所などほかの水回りとの調和を図り、住宅全体の統一感を高める助けとなります。
リビング
リビングは、家族が一緒に過ごす中心的な場所で多目的に使用されるため、傷や汚れに強い床材が求められます。
汚れがつきにくく、掃除しやすい床材を選びましょう。
小さな子どもがいる家庭や、足触りの良さを重視する場合、無垢のフローリングが選ばれる傾向にあります。
無垢材は、その自然な風合いと温もりで人気があり、調湿作用などの自然の機能を持つ素材です。
また、コストパフォーマンスを考えると、無垢フローリングよりも経済的な複合フローリングが好まれることもあります。
複合フローリングの表面は、傷に強い加工が施されているため、日常生活での家具の移動などによる傷がつきにくいという特徴があります。
リビングでのさまざまなシーンを想定し、家族や友人との貴重な時間を過ごすための床材は、使い勝手や見た目、感触など、家族全員が快適に感じられるものを選ぶことが重要です。
洗面所・トイレ
洗面所とトイレは、限られたスペースにもかかわらず、汚れやにおいが発生しやすい場所です。
こうしたエリアでは、水濡れに強く、掃除しやすいクッションフロアやフロアタイルが推奨されます。
水周りには、水分による腐食や劣化が生じにくい床材の選択が必須です。
クッションフロアやフロアタイルは、水だけでなく汚れの掃除も簡単にできる利メリットがあります。
特にトイレでは、消臭機能や防汚加工を施したクッションフロアやフロアタイルを選ぶと良いでしょう。
トイレは狭いスペースであり、トイレットペーパーホルダーやキャビネットなどが設置されているため、掃除が行き届きにくい場所です。
リフォーム時に消臭や防汚機能を備えた床材を選択することで、日常の掃除がしやすくなり、衛生的な環境を維持しやすくなります。
玄関
玄関は家を出入りする主要な空間であり、汚れやすい場所です。
そのため、リフォーム時には掃除しやすい床材が好まれ、フローリングが一般的な選択肢となっています。
また、玄関は家族だけでなく、訪れる人を迎える最初の接点となるため、家全体の第一印象を形作る重要な役割を担っています。
玄関と隣接する廊下の床との整合性を考慮し、清潔感が維持しやすい素材を選びましょう。
廊下との色や素材が調和していると、一貫性のある洗練された印象を与えます。
玄関の床を選ぶ際には、訪れる人々を暖かく迎え、また見送ることができるような、心地よい素材を選択することが重要です。
まとめ
住宅の大部分を占める床材は、新築または最後のリフォームから10~15年が経過すると、傷や汚れが顕著になります。
この時期が来たら、床材のリフォームを考えるタイミングです。
床材をリフォームする際には、場合によっては床の下地の修正が必要になることもあります。
下地を修正せずに床材だけを変えると、建物の基盤の損傷が進行する可能性があります。
どの床材が最適か、また床の下地が適切な状態にあるかを確認するためには、専門家に相談することが重要です。
リフォームの方法や使用する材料について専門家のアドバイスを得ながら、最適なリフォーム計画を立てましょう。
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