誰もが使うトイレ。リフォームを検討するときのポイントを紹介

 

失敗しないトイレのリフォームのために

家族の誰もが使うものであり、狭い空間でありながら、清潔で快適に過ごしたい場所がトイレです。
そのようなトイレに劣化や汚れ、使いにくさを感じたときは、リフォームを検討することがおすすめです。

 

しかし、トイレは何度も頻繁に便器を交換するなどのリフォームを行う箇所ではありません。そのため、失敗したくないと思う人が多いのではないでしょうか。

 

またせっかくリフォームするならば、デザインや機能、掃除のしやすさにもこだわりたいものです。
そこで今回は、失敗しないトイレのリフォームをするためのポイントを紹介します。

 

トイレの種類

トイレには
・和式トイレ
・洋式トイレ
の２種類があることはほとんどの人が知っているでしょう。

 

このうち洋式トイレには
・タンク一体型
・セパレート型
・タンクレス型
の種類があります。

 

タンク一体型のトイレは、便器とタンクが一体になっているものです。これに対してセパレート型のトイレは、便器とタンクが分かれているものです。

 

タンク一体型は、隙間が汚れにくいことが特徴で、セパレート型は、便器とタンクのどちらかだけが壊れても片方だけの修理が可能です。タンクレス型は、タンクがないためトイレがすっきりし、空間を広く感じられます。

 

和式トイレは、1960年頃に洋式トイレが普及し始めるまで広く取り入れられていたものです。

 

リフォームのポイント

トイレのリフォームのポイントは、どのような便器に交換するかに加えて、
・温水洗浄便座などの機能を加えるか
・床や壁に消臭や防汚の機能を取り入れるか
・収納スペースを作るか
などがポイントです。

 

トイレは狭い空間でありながら、清潔を保ちたい場所でもあります。そのため、汚れにくい素材を選んだり、汚れた床や壁を便座の交換に合わせてリフォームしたりすると、一気にきれいな空間にできます。

 

また、トイレのリフォームは将来どのような生活に変化するかを考え、介護が必要になったときに対応できるものにするかも検討しましょう。トイレのリフォームの予算を明確にして計画することも大切です。

 

変化を考える

トイレのリフォームは、現在の不便な箇所や汚れなどを解消するだけではなく、将来家族の暮らしがどのように変化するかも見通すことがポイントです。

 

トイレは、家のパーツのなかでも壊れやすいものではありません。そのため、リフォームの頻度は少なく、リフォームをしたあとは長ければ約20年程度同じトイレを使い続けることも多くあります。

 

今は家族全員が健康でも、たとえば20年後には両親の介護をしていたり、自分の足腰が弱ったりすることもあります。また今は小さな子どもがいなくても将来、孫世代の小さな子どもと一緒に暮らすこともあるでしょう。

 

トイレは狭い空間で立ったり座ったり、後ろを向いたりと、意外にも動作の多い空間です。まだバリアフリーのリフォームは先の話だと視野に入れないのではなく、将来のリフォームにも対応しやすい空間にしておくと良いでしょう。

 

予算は明確に

トイレのリフォームでは、予算を明確にしておくこともポイントです。

 

より快適な空間にしようとして、さまざまな機能を取り入れたり、高い素材の床材や壁紙を選んだりして、予算をオーバーしてしまうことも少なくありません。

 

必要なリフォームをまず最初に考え、費用の相場を考慮しながら、どのようなリフォームが実現可能であるかを業者と相談しながら決めましょう。

 

また、トイレの床や壁のリフォームをするときには、現在の状態を診断してもらってから、リフォームの工事内容を決めることもポイントです。

 

トイレは汚れだけではなく、湿気も多い箇所です。そのため、リフォームしようとして床や壁を剥がすと、想像以上に床や壁の状態が悪く、リフォームを行うためにはまず修復工事が必要な場合もあります。また劣化していることも少なくありません。

 

床や壁の状態をしっかり診断してもらってから、リフォームの内容を考え、予算の範囲内で無理なく行えるリフォームを計画しましょう。

 

希望は具体的に

トイレのリフォームを失敗しないための最大のポイントは、業者との打ち合わせです。

 

必要なリフォーム内容に加えて、取り入れたい機能や設備など希望を具体的に業者に伝えましょう。また、業者からはトイレの状態を詳しく聞き、実現可能なリフォーム内容の説明を受けましょう。

 

どのようなリフォームが実現可能であるかに加えて、どのような種類や素材を選べばより快適な空間になるのか、打ち合わせを繰り返して決めましょう。

 

家族や暮らしの形、将来のライフスタイルの変化、予算などを話し合ってリフォーム内容を決めることがポイントです。

 

リフォーム前に確認したいこと

トイレのリフォームを失敗しないためには、リフォーム前にコンセントの位置を確認しておくことが重要です。

 

トイレをリフォームするときに、温水洗浄便座を設置する人は多くいます。しかし、温水洗浄便座には電源が必要であるため、コンセントがないと使えないのです。温水洗浄便座を設置するためにコンセントの設置を行うと、リフォーム費用や工事内容が変わってきます。

 

そのため、温水洗浄便座を設置するときには、リフォーム前にコンセントがあるかを確認しましょう。

 

床や壁の状態

コンセントのほかにも、トイレのリフォーム前には、床や壁の状態の確認も必要です。
便座の交換だけで、床や壁のリフォームを行わないつもりでも、床や壁は汚れや劣化が起きやすいものです。

 

床や壁に汚れや劣化がある場合には、便器と別々にリフォームするより、併せてリフォームしたほうが空間のバランスが取りやすく、費用を抑えられる場合もあります。

 

そのため、トイレのリフォーム前には床や壁の状態も確認しておきましょう。

 

まとめ

今回は、トイレのリフォームで失敗しないために知っておきたいことを紹介しました。

 

トイレは、狭い空間でありながら、清潔感を保ち、快適に過ごしたい空間でもあります。また家族の誰もが使い、リラックスしたい空間でもあるのです。リフォームするときには、機能や設備に加えて、掃除のしやすさも大切です。

 

しかしトイレは、頻繁にリフォームする箇所ではありません。そのため、リフォームするときには将来の暮らしを見通しながら、予算と照らし合わせて、リフォーム内容を検討すると良いでしょう。

 

家族や暮らし、床や壁の状態に合わせて、快適なトイレにリフォームするために、業者と相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。