ー床リフォーム前に知っておきたい基礎知識・施工時期や床材の種類ー
床は部屋の印象を大きく変えるため、床をリフォームをするとガラリと雰囲気が変わります。とはいっても、床リフォームにはそれなりにコストがかかるので、気軽に工事できるという方はそう多くはないでしょう。
では、床のリフォームはいつ行えば良いのでしょうか。今回は床のリフォームをすべき時期の目安や、代表的な床材の特徴と大まかな費用を紹介します。この記事を読めば、リフォームすべき時期を予測でき、リフォームの計画を立てるのに役立つでしょう。
床リフォームの施工時期
床材には寿命があるものです。では、床のリフォームはいつ行えば良いのでしょうか。次に床材ごとの大まかな耐久年数をまとめました。
【床材別・耐久年数の目安】
無垢フローリング:約30年以上
複合フローリング:約10〜15年
クッションフロア :約10年
畳:畳表 約10年(畳床約20〜25年)
上記はあくまでも目安ですが、家を建ててから、または前回床をリフォームしてから上記の年数が経過していれば、耐久性が落ちている可能性があります。よって、床のリフォームを検討することをおすすめします。
床リフォームを検討するサイン
床材の耐久年数に関わらず、以下のような症状は床リフォームを検討したいサインです。
大きな凹みや浮きが見られる
少しの床の凹みや汚れなら、さほど気にはならないでしょう。しかし、ささくれ立っていたり、一部の床が大きく凹んでいたりする場合は、思わぬケガの原因になり得ます。例えば、床が膨張して盛り上がるとつまづいて転倒してしまうかもしれません。
床の傷や凹みが大きく日常生活に影響を及ぼすと感じるときは、床のリフォームを検討するのがおすすめです。
床鳴りや軋みがある
経年劣化によって床材が膨張したり縮んだりすると、すき間ができて床の上を歩くと異音が生じる、軋むといった症状が見られる場合があります。
床鳴りは下の階にまで響くことは少なくありません。場合によっては、下の階に住む人から苦情を寄せられるなどトラブルに発展するリスクもありますので、早めにリフォームをするのが良策です。
尚、床鳴りや軋みは、シロアリが発生して床下の木造部分を食べつくされている可能性もあります。また、床の下地部分が劣化しているときも床鳴りや軋みが発生することがあります。床鳴りや軋みが見られたときには、床のリフォームだけでなく専門の業者による点検をするなどして対処しましょう。
代表的な床の種類と予算の目安
床のリフォームで気になるのが予算ではないでしょうか。この章では代表的な床の種類の特徴と1平方メートル(または1帖)あたりのリフォーム費用の目安を紹介します。
フローリング
リフォーム費用の目安:約7,000~30,000円/1㎡
フローリングには2種類あり、一つが「無垢フローリングで、もう一つが「複合フローリング」です。
無垢フローリング
無垢フローリングとは、「無垢材」と呼ばれる丸太から切り出した自然な状態の木材のことを指します。質感や肌触りが良く、木材のあたたかみを感じられ、素朴でありながらインテリア性が高いことが特長です。
コストが高くなりがちですが、耐用年数が高いためリフォームの回数を抑えられ、総合的にはコストを節約できるでしょう。傷や汚れがついてもサンドペーパーなどで削って修復することも可能です。
その一方で、水分を吸収し放出する力に優れているゆえ、湿度によって木が縮んだり膨らんだりして、床にすき間ができてしまうこともあり得ます。塗装をされていない無垢フローリングの場合は、水ぶきは控えた方がよいでしょう。
複合フローリング
一般的な住宅のリビングなどでよく見られるのが複合フローリングで、無垢フローリングに比べると木の伸縮や膨張が少なく、メンテナンスがしやすいのが特長です。また、無垢フローリングよりもコストを抑えられます。
無垢フローリングとは異なり、集成材や合板などの機材の表面に木や特殊シートなどを貼り合わせて作られます。
表面に木を使用したタイプと木目がプリントされたシートを使用したタイプがあります。木を使用したタイプは「挽き板フローリング」と「突き板フローリング」があり、表面の木の厚さに違いがあります。
・挽き板フローリング:表面の木の厚さが2mm程度
・突き板フローリング:表面の木の厚さが0.3~1mm程度
「挽き板フローリング」も「突き板フローリング」も、天然の木の質感を味わえる点が特徴です。一方、木目プリントのシートを使用した「シートフローリング」は、木のぬくもりを感じられないものの、掃除がしやすくリーズナブルというメリットがあります。
クッションフロア
リフォーム費用の目安:約2,000円~5,000円/1㎡
合成樹脂などビニール系の床材がクッションフロアです。
キッチンや浴室、トイレなどに使用されることが多く、表面に木目やレンガなどのプリントがされているものが多く、バリエーションが豊富です。床材自体がリーズナブルなうえ、張り替えが比較的容易ですので、フローリングよりも少ないコストでリフォームできるでしょう。
耐水性に強く汚れ落ちが良いので、汚れてしまっても水ぶきなどで簡単に落とせる点もメリットです。
しかし、クッションフロアの上に家具や重い荷物を置くと、跡がつきやすいというデメリットがあります。模様替えをして家具の配置を変えたら、床に家具の跡がくっきり残ってしまったということは多々見られます。
畳
リフォーム費用の目安:約4,000円~35,000円/1帖
畳は、和室で使用される、日本人ならおなじみの床材です。一般的にはイグサと呼ばれる植物から作られており、質感や香りの良さが特長です。弾力性に優れているため、脚や腰への負担が少ない点も特筆すべき点でしょう。
その一方で、畳の管理には手間がかかります。日焼けや摩擦によって傷みが生じるため、以下のようなメンテナンスが必要です。
裏返し:畳の裏と表をひっくり返すこと(新調してから2~5年)
表替え:畳の表面のみを新しいものに交換すること(新調してから4~7年)
新調:畳そのものを新しいものに交換すること(10~15年)
まとめ
床のリフォーム時期は床材によって異なります。しかし、大きな凹みや浮きがあるときや、床鳴りといった症状が見られるときには、床材の耐久年数に関わらずリフォームをするのがおすすめです。
床材にはさまざまな種類があるので、ライフスタイルや予算に合ったものを選ぶと良いでしょう。
適切なリフォームをするタイミングや詳細な予算、自宅に適した床材などを知りたい場合は、リフォーム業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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